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劇団青年座研究所 研究生募集チラシ [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2020 劇団青年座

劇場としての使命を終えた旧青年座劇場は現在稽古場になっています。元は稽古と本番の同じシーンを並べるという構想だったのですが、明確な差がつかなかったので稽古写真のみとなりました。撮影も担当しました。
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ブルーストッキングの女たち ポスター [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2020 劇団青年座

作=宮本研
演出=齊藤理恵子

美術=根来美咲
照明=鷲崎淳一郎
音楽=寺田鉄生
音響=長野朋美
衣裳=小泉美都
写真=脇本壮二
宣伝美術=早田二郎
製作助手=川上英四郎
製作=森正敏

キャスト=遠藤好/小暮智美/世奈/森脇由紀/津田真澄/田上唯/坂寄奈津伎/五十嵐明/松田周/桜木信介/古谷陸/石母田史朗/小豆畑雅一/佐藤祐四/万善香織/橋本菜摘

●明治大正を駆け抜けた先進的な女性達の群像劇。青鞜社や本郷座を始めとする、この物語の舞台の多くが自宅近辺の馴染みの場所です。土地鑑を生かそうと文京ふるさと歴史館に取材し、本郷座の模型などを撮影しましたが結局使いませんでした。あまり現実に即すと説明調になってしまい上手く絵にできません。悩んだ末対象を理想化した石膏像を使うことで女性の気高さを表現することににしました。石膏像屋さんのHPに載っていた少女像の写真でラフを作ったところイメージにぴったりでした。大正モダンガールを想わせる髪型であることがその理由です。石膏像屋さんに連絡し写真の使用をお願いすると、ご主人は快く承諾してくださいました。女性達の活きの良さはレタリングした文字のインパクトで表現しました。後日工房の見学までさせてくださった堀石膏制作の脇本さん、ほんとうにありがとうございました。
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安楽病棟 ポスター [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2018 劇団青年座

原作=帚木蓬生『安楽病棟』(新潮文庫刊)
脚本=シライケイタ
演出=磯村純

美術=根来美咲
照明=中川隆一
音響=中島正人
衣裳=小泉美都
舞台監督=尾花真
製作=森正敏、川上英四郎
宣伝美術=早田二郎
企画協力=新潮社

キャスト=児玉謙次/名取幸政/山野史人/永幡洋/長克巳/嶋崎伸夫/堀部隆一/石母田史朗
/鹿野宗健/岩倉高子/阪上和子/藤夏子/山本与志恵/吉本選江/五味多恵子/野沢由香里/津田真澄/小暮智美/井口恭子/世奈/橋本菜摘

●東京に住む私は実家のある秋田市内の老人ホームに母の面倒を看ていただいています。二年ぶりに依頼を受けた青年座本公演の舞台は老人ホーム。幾人もの老人が登場し、若い日の回想を含んだ各々の世界が立ち現れます。終末医療の問題に切り込む重いテーマを含んだ物語なのですが、ポスターは暗い感じにはしたくありませんでした。死を感じさせるよりむしろ生命を感じさせたかった。ちょっとボケが入ってきている人々の、混沌としつつもユーモラスなさまを前面に出すことと、出演者総勢21人の群像劇である点を表現したいと考えました。製作の川上さんに、各出演者の若い頃のお気に入りの写真を5枚づつ集めていただきコラージュしました。なので表面の画像に役者さんの現在の姿は一切含まれていません。芝居の宣材としてはある意味攻めたアイデアです。ウラ面にも今の顔は載せないことを提案しましたが、さすがにそれは却下されました。かなりアバンギャルドなアイデアですが、当方のわがままを快く通してくださった製作の森さん、川上さん、演出の磯村さん、並びに関係各位の方々に深く感謝する次第です。終末を迎えた老人達の人間模様を描くこの作品の入校日の早朝に、ホームから母の死の知らせを受けました。コピーの内容があまりに現実を反映していて個人的に深い因縁を感じる仕事になりました。
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かあちゃん チラシ [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2017 劇団青年座

原作=山本周五郎 
脚色=高木達 
演出=津嘉山正種 

演出補=菊地一浩 
美術=阿部一郎 
照明=広瀬由幸 
音響=高橋巖 
衣裳=福田明 
かつら=斉藤三郎 
舞台監督=井川学 
宣伝美術=早田二郎 
企画・製作=津嘉山正種

キャスト=岩倉高子/植村喜八郎/松川真也/井上智之/柳下季里/前田聖太/嶋崎伸夫/山口晃/小磯聡一朗/永幡洋/吉本選江/津嘉山正種

●嬉しいことに122・123回と連続したスタジオ公演の仕事です。2007年の「深川安楽亭」以来の山本周五郎原作の作品です。江戸下町の長屋が舞台とのことですぐに江戸東京博物館に取材に行きました。後日深川江戸資料館・上野の下町博物館と取材したのですがどうも納得いく画像が得られませんでした。江戸&母という自分には難しいテーマにしばらく呻吟したすえ図書館で閲覧した遊び絵の中にこの絵を見つけピンときた次第です。一見無駄な取材ですが、感度を高めるために必要なプロセスだったのだろうと思います。ラフが出来てからは記録的なスムーズさでこのチラシが完成しました。

江戸怪奇譚「ムカサリ」 チラシ [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2017 劇団青年座

原作=藤沢文翁
脚色・演出=金澤菜乃英
照明=中川隆一
音響=長野朋美
美術・舞台監督=阿部一郎
出演 企画・製作=山路和弘
デザイン=早田二郎 
写真=坂本正郁

●出演・企画の山路さんとは1990年の「東海道四谷怪談」以来の古いお付き合いです。久々のご依頼は白石加代子さんの「百物語」と共通する部分の多い一人舞台。なので勝手を知っている分やりやすいのですが、全く同じというわけにもいかず差別化にも留意しました。山路さんの写真は「マチネ風に撮って」というこちらのリクエストを、現在稽古中の他の芝居の舞台にお邪魔するということで対応していただきました。森社長ならびに写真の坂本さんと照明の中川さんのお力添えに感謝です。画像に幕末写真風のうんと荒れた処理をするというアイデアはアングラ的ということでボツになりました。怖さは抜群だったのですが。

俺の酒が呑めない ポスター [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2015 劇団青年座

作=古川貴義
演出=磯村純
美術=根来美咲
照明=鷲崎淳一郎
音響=中島正人
衣裳=髙木渚
舞台監督=尾花真
製作=長尾敦
宣伝美術=早田二郎
協力=磐梯酒造株式会社、合資会社大和川酒造店

キャスト=津嘉山正種/山野史人/横堀悦夫/若林久弥/逢笠恵祐/前田聖太/井上夏葉/小林さやか/椿真由美/松熊つる松/小暮智美

●造り酒屋の後継をめぐる物語です。2015年春公演の「鑪」と若干似た感触の舞台設定ではありますが、それとは印象を変えたいとのご注文でした。製作長尾さんの実質デビュー作なこともあって多少緊張しました。演出の磯村さんの気心が知れているのが救いですが。1月の公演なので派手にしたいというご注文もあり、日本酒・酒屋をテーマに福笑い的な顔を作ることにしました。予定外だったのはタイトル文字で、自分の筆書きで行くことにしたのはいいのですが、平仮名はともかく漢字が上手く書けず結局既成フォントを使うことになってしまったことです。顔がコラージュなこともあり、タイトルもコラージュ的になって、これはこれで良かったようにも思います。

招かれざる客 [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2015 青年座

作=ウィリアム・ローズ(映画『招かれざる客』より)
翻訳=たかしまちせこ
台本・演出=津嘉山正種 
演出補=菊地一浩 
美術=阿部一郎 
照明=広瀬由幸 
音響=高橋巖 
衣裳=岸井克己 
舞台監督=福田智之 
宣伝美術=早田二郎 
写真=坂本正郁 
制作=紫雲幸一 
企画・製作=津嘉山正種

キャスト=津嘉山正種/岩倉高子/柳下季里/青木鉄仁/田中耕二/山本与志恵/ 長克巳/片岡富枝/野沢由香里/佐野美幸/高松潤/宮寺智子/高橋ひろ子

●60年代のハリウッド・ムービーの翻案作品です。映画の宣材は"招かれざる客"であるところのシドニーポアチエが主役だったので、彼が大きくフューチャーされています。しかし今回の戯曲は津嘉山さんの作品という性格上、"客を迎える側"をメインに扱わなくてはいけません。そこで思いついたのがこの構図です。映画の中にそっくりなシーンがあり、それをプリントしてカメラマンと役者さんに見てもらうことによってスムーズに撮影は進みました。元になる話のイメージがはっきりしている芝居は、脚本が出来ていないようなケースとは違い、仕事がしやすいです。

外交官 ポスター [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2015 劇団青年座

美術=阿部一郎
照明=中川隆一
音響=長野朋美
衣裳=三大寺志保美
舞台監督=今村智宏
製作=川上英四郎
宣伝美術=早田二郎

キャスト=平尾 仁/横堀悦夫/山賀教弘/矢崎文也/石井 淳/山﨑秀樹/高松 潤/豊田 茂/嶋田翔平/久留飛雄己

●前作「アドルフに告ぐ」に続く第二次大戦もの。特に意識したわけではないのですが、人着という同じ手法を使うことになりました。どちらの舞台も敗戦の記憶を風化させず今の問題として考えるという共通のテーマを持っており、それをダイレクトに伝えようとすると今はこの手法を使いたくなります。「アドルフ」では元画像がモノクロでしたが「外交官」はカラー写真をベースにしています。「甲板の人々」「海面」「空」「鳥」の各画像を組み合わせ、色調を部分的に強調、全体を整える等のイフェクトをかけてあります。日の丸が沈むイメージは2004年青年座公演の「かつて東方に国ありき」でも使ったモチーフですが今回は青い太陽にして、これから戦勝国のカラーに染まる日本を暗示させてみました。「外交官」は画にするにはなかなか難しいお題です。難航すると思われた宣伝会議は資料写真を見て思いついたこの絵が即決で通りました。資料集めにご尽力くださった製作の川上さんに感謝です。

鑪(たたら) ポスター [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2015 青年座

作=早船聡
演出=須藤黄英
美術=伊藤雅子
照明=中川隆一
音響=中島正人
衣裳=竹原典子
舞台監督=尾花真
製作=森正敏、長尾敦
宣伝美術=早田二郎

キャスト=山路和弘/山本龍二/横堀悦夫/石母田史朗/山﨑秀樹/麻生侑里/髙橋幸子

●例によってこれを製作した時点で脚本はまだ出来ていません。とりあえず製鉄所が舞台の話ということは決まっていたので、とにかく「鉄」押しで行くと方針を定め絵柄を考えました。スミと銀の2色刷り。下の写真は川口の鋳造所にロケしたものです。コントラストを下げたものを銀で先刷りして階調を出し、ハイコントラストにした同じ写真をスミで乗せて締めてあります。完成した舞台はこのポスターの重い印象とは違い、演出の須藤さんの若い感性が良く表現された軽快なものでした。

夜明けに消えた チラシ [演劇宣伝美術:劇団青年座]

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2013 青年座

作=矢代静一 
演出=須藤黄英
美術=根来美咲
照明=中川隆一
音響=長野朋美
衣装=萩野緑
舞台監督=今村智宏
製作=小笠原杏緒
宣伝美術=早田二郎

キャスト=佐藤祐四/井上智之/石井淳/豊田茂/須田祐介/和田裕太/五味多恵子/大須賀裕子/
片岡富枝/橘あんり/香椎凜/田上唯/有馬夕貴

●5作担当させていただいた「青年座セレクション」の最終作です。初演時のポスターをメインに据えながら今を感じさせる絵柄を作るというのがコンセプトの仕事でした。抽象的な初演ポスターは雰囲気を壊さずに展開させるのがとても難しゅうございました。
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